「なぜ50年で、中国と日本の経済格差はこんなにも拡大したのか?」
こんな疑問を抱いて来日した劉教授は、日本の急速な近代化と高度経済成長の原因について研究していたが、なかなかその解答を見いだすことができないでいた。
そんな矢先、劉教授はたまたま報徳二宮神社を訪れ、尊徳の報徳思想に触れた。帰国して研究すること4年、日本経済の発展が単なる西洋の模倣ではなく、尊徳の思想が基盤になっているという結論を導き出したのだった。
現在中国では北京大学をはじめとして20の大学や研究機関に報徳思想の研究施設が設置されている。また「国際二宮尊徳思想学会」が平成15年に劉教授によって設立され、報徳思想は今日世界的に注目を浴びるようになってきている。