世界の金融市場ではエネルギーも時間もなくなりつつあり、投資家のリスクが高まっているとの見方を示した。
「投資可能な資産があまりに大きなリスクにさらされる割にリターンが小さ過ぎる状況では、カウントダウンが始まる」
米金融当局による過去最大規模の金融緩和 で金利はゼロ付近となり、これが預金者ばかりか、プラスの実質リターンに基づいた従来のビジネスモデルに打撃を与えていると説明した。
「末期を迎えた超新星のような信用の爆発」が起き、成長よりもインフレが生み出される可能性が高いことから、投資家はインフレ連動債を保有し将来的なインフレに備えるべきだと指摘。
また「実質成長ペースの鈍化に慣れる必要がある。量的緩和とゼロ金利は悪影響をもたらす。債務が比較的少なく信用システムの過熱度も低めの国の通貨や資産に資金を移すべきだ」とし、こうした国としてオーストラリアやブラジル、メキシコ、カナダを挙げた。