これまではJR各社など一部のICカード乗車券で相互利用ができましたが、23日から全国的に拡大し、10種類のカードのうち1枚を持っていれば、ほかの9種類のカードのエリアでも鉄道やバスなどが利用できるようになりました。
それぞれのICカード乗車券にはこれまで利用範囲を限定してきた基本となるエリアが設けられています。
例えば、「PASMO」は主に首都圏を基本エリアにしています。
全国での相互利用が始まった23日からは、東京でPASMOを利用している人が、福岡に出張に行き、地下鉄やJRなどに乗るときにも、PASMOが使えるようになりました。
しかし、それぞれのICカード乗車券の基本エリアを越えて列車を乗り降りすることはできません。
例えば、PASMOを使って東京からJRの在来線に乗り、エリアの外にある静岡駅で、PASMOを使って改札を出ることはできなくなっています。
このほか、電子マネーの機能について、関西の「PiTaPa」は決済のシステムが違うため、ほかのエリアでは買い物に使えないということです。