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品格を欠く不誠実な安倍晋三氏の党首討論

安倍氏が安倍政権の実績についての自慢は抑制的に語り、海江田氏の質問に対して真摯な姿勢で誠実な答弁を示すなら、安倍氏に対する評価は上がるだろう。


しかし、海江田氏の正鵠を射た質問に対してまともに答えようともせずに、過去の民主党政権時代の経済実績の悪さだけを攻撃して、それに比べて、昨年11月以降の経済金融市場の動向はいかに素晴らしいものであるのかだけが吹聴されても、多くの冷静な国民は鼻白む思いを強めるだけだ。


安倍政権の実績と言うが、成果と言えるのは、安倍政権誕生予想が生まれ、そして実際に安倍政権が誕生して、円安と株高が生じたことだけである。

問題は、今後の経済政策の方針だ。


安倍氏は「3本の矢」と言うが、金融政策、財政政策、成長政策の三つともに重大な問題を含んでいる。


金融政策については新機軸の政策運営そのものの正当性が問われる。


財政政策については、社会保障支出が切りこまれ、利権支出だけが突出して拡大された。


成長政策は実体上、TPPと結びついて、日本の国益を著しく損ねる内容が盛り込まれようとしている。


この三つの論点について、明確に、そして、分かりやすく問題点を指摘する。これが党首討論に求められた討議内容だった。