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【青きサムライ 王国へ】(上)急増欧州組 「個」磨き、チームも成長 調整には難しさも - MSN産経ニュース

 現在、日本の主力の大部分は欧州クラブ所属者が占めている。豪州戦でベンチ入りした23人のうち、欧州クラブに在籍する選手は14人に上った。一方、2010年南ア大会メンバーでは松井(当時グルノーブル)森本(同カターニア)ら4人のみで、中村俊(横浜M)稲本(川崎)ら欧州でのプレー経験者を含めても半数にも満たなかった。


 当時オランダでプレーしていた本田は16強にとどまった一因をこの点に見いだし、「若手はもっと海外に出るべき」と訴えた。練習環境が整い、収入も生活も安定している国内にとどまるより、欧州の厳しい競争に身を投じた場合の「伸び率」が比類にならないと感じたからだ。「成長するスピードが、日本人のままではダメ」。そう表現したこともある。


 本田の呼びかけに応じるように、大会後には香川がドルトムント、内田がシャルケに新天地を求めた。ドイツの強豪で結果を残した彼らの活躍が「日本人株」の値を上げ、才能ある若手が欧州に渡る上でのハードルは一気に低くなった。ドルトムントでリーグ2連覇の立役者となり、名門マンチェスター・ユナイテッドへの移籍もつかんだ香川は、「自信を得られる幅がJリーグとは違う」と欧州で手にした財産の大きさを強調する。

 ザッケローニ監督は「日本人のいいところとして、意識の中に『和』で勝つ喜びを知っていることが挙げられる。逆に欧州には『個』で勝ちに行く文化がある」と持論を展開する。選出メンバーが欧州組に偏りがちな理由の一つも、本場での着実な個の成長を感じ取っているからだろう。各国で腕を磨いた猛者たちが、日の丸を背負えば持ち前のチームワークを発揮し、献身的に戦う好循環が代表の成長を促してきた。「今のレベルではチームのためになれない」と訴える長友ら、選手の意識も確実に世界トップに向いている。

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