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米オバマ政権、シリアが化学兵器使用の証拠を議員に提示 | Reuters

オバマ米政権の当局者らは29日、議員らとの電話会議で、シリア政府が化学兵器を使用したことは「疑いない」と説明した。会議に出席したエリオット・エンゲル下院議員がロイターに対して明らかにした。

オバマ政権の当局者らは「傍受したシリア政府高官の通信記録」などの証拠を提示した。またその当時、ダマスカス周辺で「化学兵器による攻撃など何か大規模な措置を準備する」ような動きがあった、という。

エンゲル議員によると、議員らへの説明を行ったのは、ケリー国務長官ヘーゲル国防長官、ライス大統領補佐官(国家安全保障問題担当)、クラッパー国家情報長官、ウィンフェルド統合参謀本部副議長。

エンゲル議員は、ロイターとの電話インタビューで「当局者は、化学兵器が使用されたこと、それを使用したのが(シリアの)アサド政権であることに、疑いを持っていないことをはっきり示した」と述べた。


エンゲル議員は、オバマ大統領は依然、情報を収集している段階にあり、軍事行動を命令するかどうかはまだ決定していない、と述べた。


議員は「大統領はその規模や、時期を決めていない」としている。

民主・共和両党の何人かの議員は、説明に感銘を受け、軍事行動に向けて説得力のある内容だったと指摘。ただ、複数の有力議員を含め、両党の多くの議員が納得するには至らなかった。


上院軍事委員長を務めるカール・レビン議員(民主党ミシガン州)もその1人だ。同議員は通常、オバマ大統領の強力な味方だが、シリアに介入するのにホワイトハウスは国際的な支持を取りつけるべきとの考えを示した。


同議員は「国連が調査を終え、アサド政権によるシリア民衆への大規模な化学兵器使用への対応として限定的かつ目標を定めた攻撃に対する国際的な支持を求めつつ」、アサド政権への圧力を強める努力をすべきとの考えを示した。


また、その他の議員からも、オバマ大統領が提案した「限定的な」軍事行動でシリアのアサド政権が再び化学兵器を使用するのを防げるのか、歳出が強制的に削減される中、シリア攻撃の余裕があるのかといった疑問の声が上がっている。


一部共和党議員や、オバマ大統領の身内である一部民主党議員からも、シリアに関する十分な情報がホワイトハウスからもたらされていないとの不満が出ている。


説明を受けた後、一部議員は、米国がシリアで行動を起こすにはオバマ政権が国民を納得させる必要が依然としてあると述べた。


一部議員はまた、シリアが化学兵器を使用すればアサド政権は「越えてはならない一線(レッドライン)」を越えたことになり米国の強いな反応を引き起こすとオバマ大統領が指摘していたことに触れ、大統領は自身と米国にとってやっかいな問題をもたらした、との見方を示す。


下院のマッキーオン軍事委員長(共和党)は「大統領は行動を起こす前に国民に説明しなければならない。あのようなことを発言しておきながら行動を見送れば、世界に虚勢を張っただけと思われてしまう。大統領は、そうした問題に自らと米国を陥れた」と述べた。