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豪中銀の声明全文 | Reuters

政策理事会は本日の会合において、政策金利であるオフィシャル・キャッシュ・レートを2.5%に据え置くことを決定した。


最近の情報は、世界成長が今年、平均を若干下回る水準で推移し、来年になると上向くという見通しと一致する。コモディティ(商品)価格はピーク時から下落したが、歴史的にみると概してなお高い水準にある。


インフレは過半の国で引き続き十分に抑制されている。全般的に金融の状況は依然として非常に緩和的だ。金融市場のボラティリティは最近、低下した。長期金利は非常に低い水準にとどまっており、信用力の高い借り手は依然資金市場を十分に利用できる。


オーストラリアでは、過去1年の成長がトレンドをやや下回っており、失業率はやや上昇した。これは、鉱業部門投資の減少を背景に目先も続く可能性がある。今後の見通しについてはかなりの不透明感があるが、鉱山部門以外の民間需要はより速いペースでの拡大が予想される。


どの程度続くかは依然判断できないが、最近は家計と企業の心理に改善が見られる。公共支出はかなり弱くなると予想される。


最近の物価と賃金に関する指標は、インフレ率が中期目標と一致していることを示している。中銀はこの傾向が今後1─2年続くと想定している。


2011年後半からの金融緩和は、金利動向に敏感な支出と資産価格を支援してきた。緩和の効果は今も出ており、これからしばらく出続けると予想する。


借り入れのペースは、最近家計で資金需要が高まる兆しが見られるものの、概して比較的抑制された状態が続いている。貯蓄者の行動には、低リスク資産のリターン減少を受けて変化する兆候が引き続きみられる。住宅および株式市場はここ数カ月で一段と堅調になっている。このトレンドは今後投資を支える見通しだ。


豪ドルは、今年の一時期からは下落したものの、依然不快なほど高い。経済の均衡のとれた成長を達成するためには、豪ドルがさらに下落する必要があるとみられる。


理事会は本日の会合で、金融政策は引き続き適切と判断した。今後も見通しの評価を継続し、需要の持続可能な伸びと目標に沿ったインフレ実現に向け、必要に応じて政策を調整する。