Syrian government and opposition meet in presence of mediator: U.N. | Reuters
シリア、初の直接協議を開始 国連仲介で仕切り直し - MSN産経ニュース
シリアの反政府運動が本格化した2011年以降で初めてとなる対面での直接協議を開始した。
国連とアラブ連盟合同のシリア特別代表、ブラヒミ氏の仲介で進められる直接協議には、政権側からムアレム外相ら、反体制派からは統一組織「シリア国民連合」の代表団が参加。
ジュネーブ滞在中の国民連合幹部によると、両者は25日午前に今後の協議の進め方などについて話し合った後、同日午後にもシリア中部の激戦地ホムスへの人道支援ルート確保を目指し議論を始める見通し。
シリアの和平に向けたアサド政権と反政府勢力による当事者間の初めての協議は、ジュネーブにある国連ヨーロッパ本部で日本時間の午後6時すぎから始まりました。
シリアで3年前に民主化運動をきっかけに混乱が深まって以降、アサド政権と反政府勢力が協議するのは初めてのことで、協議の進め方を巡り調整に時間がかかったため、当初の予定より1日遅れとなりました。
双方の交渉団の関係者によりますと、25日はまず午前中、1つの部屋に双方が入って協議の進め方を決めるということです。そのあと、双方が国連のブラヒミ特使を介して一部の都市や地区を対象にした部分停戦や捕虜の交換などについて交渉を進めていくということで、シリアで戦闘が続くなか、合意につなげることができるかが焦点となっています。
しかし、アサド大統領の退陣を要求する反政府勢力側と退陣を拒否する政権側の主張は真っ向から対立していて、週末をまたいで行う交渉がスムーズに進むかどうかは予断を許さない状況です。
反政府勢力「国民連合」の幹部のアナス・アバダ氏は協議に先立ち、NHKに対し、「協議には、過度な期待はしておらず、慎重に対応したい。シリアのために全力で取り組みたい」と述べました。
アサド政権の代表団の1人、マクダード副外相は記者団に対し、「きょうはまずお互いの共通の基盤を作ってから徐々に議題を前に進め、大きな問題に入っていきたい。双方の違いを話し合わなければならないが、混乱に陥りたくはない」と述べ、反政府側との直接対話することに前向きな姿勢をアピールしました。