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クリミア半島 係争の歴史 NHKニュース

ウクライナ南部のクリミア半島は、黒海に面した戦略上重要な拠点として何世紀にもわたって係争が続いてきた地域です。


18世紀にオスマン帝国からロシア帝国に併合されたあと、1850年代には列強の勢力争いを背景に、ロシアとイギリスやフランスなどとの間で行われた戦場となりました。
この「クリミア戦争」は、ナイチンゲールが献身的な看護を行ったことでも知られています。
ロシア帝国の崩壊後は、ソビエトに引き継がれ、温暖な気候で保養地としても人気が高い南部ヤルタでは、第2次世界大戦の戦後処理について話し合う連合国の会談も行われました。
1954年にソビエトの当時の指導者、フルシチョフがロシア共和国からウクライナ共和国にクリミア半島の帰属を移しましたが、1991年にソビエトが崩壊し、ウクライナが独立すると、ロシアとウクライナの間で帰属を巡る対立が始まりました。
現在、住民のおよそ6割をロシア系が占め、親ロシア色が強い地域となっていて、ロシアは協定に基づき、半島内の軍港、セバストポリ黒海艦隊を駐留させています。
クリミア半島での黒海艦隊の駐留を巡っては、最近でも、親欧米、反ロシアの立場をとっていたユーシェンコ政権が、協定の期限が2017年に切れしだい、港から出て行くべきだと主張していましたが、その後就任した親ロシア派のヤヌコービッチ氏が協定の延長をさらに25年間認めるなど、駆け引きが続いてきました。