ローマ法王:選出1年 伝統的な欧州中心主義から脱却 - 毎日新聞
外交面で最も力を注いでいるのは、推定14万人以上の死者を出しているシリア内戦の平和的解決だ。米国などによる対シリア軍事攻撃の可能性が高まった昨年9月にはバチカンで断食と祈りの集いを開き、戦争回避を訴えた。プーチン露大統領との初会談(昨年11月)で「暴力の即時停止」を確認した。
法王は今年訪問するヨルダン・パレスチナ・イスラエル(5月)、韓国(8月)でも紛争の平和的解決と和解、対話を通じた緊張緩和を呼びかける見通しだ。来年以降、アフリカも訪問する予定。世界平和の祈願に加え、背景には、中東・アフリカなどの紛争地でキリスト教徒の安全が脅かされていることへの危機感がある。