シリアの国営通信は１４日、アサド大統領の今の任期が７月に満了するのに伴う大統領選挙を巡って、関連法案が議会で可決されたと伝えました。
可決された選挙法案では、立候補資格について１０年以上継続してシリア国内に住んでいる者に限るという条項を新たに加えており、国外を拠点とする反政府勢力を排除する内容になっています。
シリアの内戦終結を目指して先月まで行われた交渉では、反政府勢力がアサド大統領の辞任が前提だと主張したのに対し、政権側はこれを拒否し、交渉は頓挫したままになっています。
大統領選挙にアサド大統領が立候補するのは確実とみられており、戦況で優位に立つ政権側は、大統領の再選によって国民の信任を得たとアピールし、体制の存続を図るものとみられます。
