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【正論】ネイチャー誌に名刻んだ明治人　比較文化史家、東京大学名誉教授・平川祐弘 - MSN産経ニュース

　生物学者でもあった昭和天皇は同学の民間学者、南方を昭和４年、和歌山県田辺湾へ寄ったお召艦に招いて講義を聴かれた（松居竜五『南方熊楠一切智の夢』）。戦後、田辺を再訪された天皇は、昔のままの生態系と信仰の森を見て、感慨を詠まれた。

　雨にけふる神島を見て紀伊の国　の生みし南方熊楠を思ふ