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開戦100年!第1次世界大戦の教訓|田岡俊次の戦略目からウロコ|ダイヤモンド・オンライン

 また米国は1980年代、NATO正面での数的劣勢を補うため、もし欧州で戦争になれば、米側が優勢な極東で攻撃に出て、ソ連の戦力をできるだけ東に割かせる「水平エスカレーション」を公言していた。日本は西欧諸国を救うため、ソ連の戦力を吸収する役回りになる形だった。日米共同作戦計画の作成過程でそれを知った自衛隊将官が「我々は日本が攻撃された際、米軍が来援してくれることばかり考えていたが、実は、米軍はこちらに戦争を波及させようと考えている」と私に話したこともあった。


 こうした状況を思い出せば、「安保条約があったから日本は安全だった」と言うのは「飲酒運転をしても無事に家に着いたではないか」と言うに近いと感じざるをえない。第1次世界大戦から100年の今年は、同時にスイス、スウェーデンナポレオン戦争末期の1814年以後欧州の2度の大戦の中でも、簡単に制圧されない軍事力を備えると同時に、たくみな外交で中立を保って戦火を免れた200周年でもある。今日の日本にとって対米関係は大事だから俄かに日米同盟を解消するのは危険だが、第1次世界大戦が示した同盟の危険性にも目配りをする必要があると考える。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140804#1407150103
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20140415#1397558754