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CNN.co.jp : お金持ちは好き?嫌い? 愛憎入り交じる米国人

米国人が富裕層に抱く感情は実に複雑であり、愛憎相半ばしている。自らの努力や才覚によって一代にして富を築き上げた経営者は、米国において尊敬のまなざしを集めることが多い。しかし、格差の拡大が痛切に実感されるようになった近年、富裕層に懐疑的な視線が向けられるようになっているのも事実だ。

こうしたなか、米国人の富裕層に対する見方は厳しさを増している。マコール氏によると、富裕層への好感度は下落しつつあり、過去10年で9ポイント低下したという。


米国人が富裕層に懐疑的になっている現状は、他の世論調査でも浮き彫りになっている。


世論調査機関のピュー・リサーチ・センターが2012年に行った調査によると、67%の米国人は、富裕層と中産階級の価値観がますます乖離(かいり)してきていると回答。さらに、米国政府が全ての人々の利益のために運用されているとする回答も43%にとどまった。


これは1987年の57%から大きく下落した結果であり、格差拡大を受けて今後、民主主義に対する幻滅が米国で強まるのではないかとの懸念が広がっている。