https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

京都 道路から水が噴き上がった原因は NHKニュース

今回の記録的な大雨で京都市では16日、猛烈な雨が降った際、市内4か所で道路が盛り上がり、水が噴き上がる被害が出て、18日も復旧作業のため通行規制が続いています。
このため市の上下水道局の職員と業者は18日、中京区の現場などを調査し、その結果、▽道路のアスファルトの下に空洞が見つかったほか、▽下水管の接合部に破損が見つかったことが分かりました。このとき周辺では下水の処理能力を1.4倍上回る1時間に87ミリの雨が降っていました。
このため市では下水管の中にあった空気が一気に流れ込んだ雨水で圧縮され高圧になって下水管を破壊し、その高圧の空気が路面の下に広がり、道路を盛り上げ、雨水を噴き上げていたと分析しています。
通常、圧縮された空気を逃がすため、マンホールのふたが浮き上がる構造になっていますが、今回は、ふたは開いていたものの、空気が十分に抜けなかったと見られ、想定を大きく上回る雨で内部の空気の圧力も想定を超えた可能性があるということです。
京都市下水道管路管理センターの中村祐司所長は、「空気を抜く対策を検討したい」と話しています。

京都市下水道局などによりますと下水管のマンホールを巡っては以前は大雨の際に配管の中の圧力が上がってマンホールのふたが外れ、通行している人が知らずに穴の中に落ちるなどの危険性が指摘されてきました。
そのため京都市では、近年は、専用の金具で完全に外れてしまうことがないように改良されたマンホールのふたの導入を進めてきていて、今回のマンホールも改良されたものでした。
このふたを使うと下水管から空気や水の圧力がかかっても5センチ程度は浮き上がるものの完全に外れることがないように改良されたふたを導入してきました。
しかし、今回の大雨では、下水管に想定を大きく超える雨が流れ込んだ結果、内部の圧力も想定を超えたと見られるということです。ふたが5センチ程度浮くだけでは逃がしきれなくなった空気が下水管の接合部を壊し、道路の下からアスファルトを持ち上げたと考えることができるとしています。