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Divided over Ukraine, but US & Russia band together to fight ISIS ― RT News
ラヴロフ外相とケリー国務長官のパリ会談:関係改善の兆候? - The Voice of Russia

意見の相違はあるが、協調は可能だ。ロシアのラヴロフ外相と、米国のケリー国務長官のパリ会談の結果を簡潔に言い表すと、このようになる。ラヴロフ外相は、共に活動することで、ロシアと米国が、テロやエボラ出血熱の感染拡大などの問題解決に大きく貢献できるとの確信を示している。なお、ラヴロフ外相とケリー国務長官の会談では、ウクライナ問題も協議された。


現在、露米関係は複雑化している。それは、ラヴロフ外相とケリー国務長官のパリ会談の総括に関する記者会見が、共同ではなく、別々に行われたことでもわかる。だがラヴロフ外相は、蓄積された国際問題が、ロシアと米国を協力へ向かわせていると指摘し、次のように語っている。


「我々の間には、私たちの立場を異にする問題がある。これらの問題はよく知られており、私たちは今日、これらの意見の相違が残っていることを確認した。しかし、これらの問題の解決策を模索することに共通の関心を持っている。解決は、対等の合意と、互いの利益の考慮に重点を置いた、敬意ある対話を基盤に行われる。そのため、会談は有益だったと考えている。」


会談ではもちろん、ウクライナ情勢についても話し合われた。ラヴロフ外相は、ロシアも米国もウクライナ紛争の当事者ではないため、両国がウクライナ問題で何かについて合意することはできないと再度強調し、次のように語った。「私たちは相手側に、ロシアの支援と、欧州安全保障協力機構(OSCE)の協力のもとで、ウクライナ政府と義勇軍の代表者たちが合意に達したものが、完全かつ全面的に実現されるために、ロシア指導部が行っている努力について話した。何よりも重要なのは、確立されたプロセスを壊したり、人為的に提案された形式のようなものに注意を向けるのではなく、『ミンスク・プロセス』の参加者たちが、キエフ当局、ルガンスクおよびドネツク間の合意が完全に実現されることを保障できるようにすることだ。」


ラヴロフ外相は、国連、欧州評議会、OSCEに、ウクライナ東部の危機を解決するために、イニシアチブを発揮するよう呼びかけた。またラヴロフ外相によると、これらの機関は、ウクライナでの犯罪調査において、さらに多くの責任を負う必要がある。


ラヴロフ外相は、100人以上が死亡したマイダンでの「スナイパー事件」、40人以上の犠牲者を出したオデッサ労働組合会館での火災、298人が死亡したドネツク上空でのマレーシア機撃墜事件について言及した。


またラヴロフ外相とケリー国務長官は、テロ組織「イスラム国」対策の一環として、諜報データを交換することで合意したほか、イランの核プログラムについても協議し、イランの核プログラムが、平和利用を目的としていることの保障を、どのようにしてイラン側から得るかについても話し合った。


西側のマスコミは、パリで行われたラヴロフ・ケリー会談の結果について、楽観的な口調でコメントしている。The Washington Post紙は、「イスラム国」とイランの核問題で共に活動するという米国とロシアの希望は、7か月に及ぶ激しい紛争の後で初めてとなる、関係改善の兆候となったと報じた。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20141015#1413369515