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米中首脳会談 北朝鮮核問題など議論 NHKニュース

首脳会談で、習近平国家主席は「米中の関係は新しい歴史的な時期に来ている。オバマ大統領と共に取り組む用意がある」と述べ、連携を呼びかけました。これに対し、オバマ大統領は「われわれはお互い意見の違いもあるが、協力できる」と応じました。会談で両首脳は地球温暖化対策や北朝鮮の核問題に加え、東シナ海南シナ海での中国の海洋進出や、民主的な選挙を求めて香港で続く抗議活動など対立する分野についても意見を交わしているものとみられます。両首脳は会談終了後、共同で記者会見を開いて、成果を発表することにしています。
オバマ大統領が中国を訪れるのは2009年11月以来2度目で、習主席と首脳会談を開くのは4度目となり、11日夜の夕食会なども含め、両首脳の対話は今回延べ9時間にわたる見通しです。オバマ大統領がアジア太平洋地域の主導権を手放さない意志を示したいとしているのに対し、アメリカと対等な大国を目指す習主席は、国際社会における存在感をさらに高めようというねらいがあるとみられ、両首脳は互いに影響力を最大限確保しようと、突っ込んだやり取りを行っているものとみられます。

米中首脳 「人権」「香港」では応酬 NHKニュース

オバマ大統領と習近平国家主席は12日、北京の人民大会堂で米中首脳会談を行ったあと共同記者会見に臨みました。
この中で習主席は、「中国はアメリカとともに努力して新しい形の大国関係を進展させたい」としたうえで、「太平洋は中国とアメリカの発展を許容できるだけの大きさが十分にある。アジアの安全に貢献するために手を携えなければならない。互いに排斥し合うのではなくアジア太平洋の問題について対話を強化するべきだ」と述べました。これに対しオバマ大統領は、「アメリカは中国の平和的で責任を伴う台頭は歓迎する。今回の訪問は米中の協力関係を新たな段階に進めるものだ」と述べました。そのうえで、両首脳は、世界有数の温室効果ガスの排出国として排出量の削減目標をそろって打ち出したほか、北朝鮮の核問題の解決に向けて協力を強化していく方針を確認したことを明らかにしました。さらに、空や海で偶発的な衝突を避けるため、軍事演習などについて互いに連絡するなど軍どうしの信頼醸成メカニズムを構築することで合意したと発表しました。
一方で、中国の人権状況について、オバマ大統領は、「少数民族も含めすべての人の人権を尊重することがアメリカの揺るぎない立場だ」と強調しました。さらに、民主的な選挙を求めて香港で続く抗議活動について「香港と中国の人々が決める問題だ」としながらも、「言論の自由と公正な選挙を主張することはアメリカ外交の基本的価値だ」と指摘しました。これに対し習主席は、「中国の人権状況は非常に大きく進歩している。人権問題には最良というのはなく、よりよいというのがあるだけだ」と述べました。香港問題については、「香港で起きている道路の占拠行為は違法で、香港政府が法にのっとって処理し、社会の安定を保つことを断固として支持する。香港のことは全くの中国の内政問題で、外国はいかなる方法によっても干渉すべきではない」と反発しました。
また、東シナ海南シナ海での中国の海洋進出について、オバマ大統領は、「アメリカは領有権を巡って特定の立場をとらないが、航行の自由を確保すべきだ。領有権を巡る問題は国際法に基づいて平和的に解決されるべきだ」と求めました。そして、10日に行われた日中首脳会談について、「緊張の緩和につながるもので地域や両国にとってよいことだ」と述べ、評価しました。