米17州がオバマ政権提訴、移民制度改革めぐる権限行使は「違憲」 | Reuters
訴訟はテキサス州の連邦地裁に起こした。17州は、オバマ大統領が先月、権限を行使して移民制度改革を進める考えを示したことについて、大統領の権力に関する憲法上の制限に違反する、と主張している。
アメリカのオバマ大統領は、野党・共和党の反対で実現していない移民制度改革について、先月、議会の承認を必要としない大統領権限を使って、不法移民に対し一定の条件を満たせば3年間滞在を認める方針を発表しました。
これに対し、南部テキサス州など17の州の知事らは3日、「オバマ大統領の一方的な行動は憲法違反だ」として、担当する国土安全保障長官らを相手取って裁判所に訴えを起こしました。
この17州の知事のほとんどが共和党です。
大統領権限の行使を巡っては議会下院の共和党が、「職権の乱用だ」としてオバマ政権をすでに提訴しているほか、議会でさらなる対抗措置も検討するとしていて、反発を強めています。
これに対し、オバマ大統領は「正当な権限で、これまで共和党の大統領たちも行使してきたものだ」と反論していて、双方の対立は激しさを増しそうです。