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「耳」を養う研修、台本にない「何か」を探る現場テレビの中で育つアナウンサーの学び ⇒検証現場『TBSアナウンス部』 【後編】|中原淳の学びは現場にあり!|ダイヤモンド・オンライン

「『はなまる』では、まずは台本通りきちんと話す、ということを教えていただき、『朝ズバッ!』では、臨機応変に対応すること、伝え方、受け取り方、コミュニケーションのとり方全般を教えていただきました。今度は『Nスタ』で、ニュース、情報をつくる部分を見せていただいています。番組を変わるたびに、学ぶことがあり、ありがたいな、と思います」

新人アナウンサー」卒業後、アナウンサーたちは研修で養った「耳」を頼りに、現場の仕事を通して台本にない自分なりの「残りの20点」を探っていくことになります。

 仕事に必要な知識・スキルは、結局、業務を通して――すなわちコンテキスト(文脈)の中――で学ばれる必要があります。そして、その学びに終わりはありません。熟達した、到達したと思えば、「残りの20点」が見えてくる。「業務の中での学び」とは、結局、「終わりのない旅」に出かけることでもあります。


 それでは、教室で行われる研修やオフィシャルな教育機会には何ができるでしょうか。それは、「自分の仕事のあり方を自分でモニタリングして、自分で学び直すこと(自己調整学習)」の癖をつくること、そして、現場の「出来事」や「現象」にまみれた日常の自分を相対化し、概念的知識をつくり、整理することです。


 駆け出したばかりのアナウンサー笹川友里さんが挑戦なさっていたことは前者であり、加藤シルビアさんが試みていたことは、後者に近いものであると思います。


 本取材で得られた「耳を養う」というメタファや、「台本にないなにかを探る」というメタファは、決してアナウンサーだけに当てはまることではありません。一般のビジネスパーソンにおいても、「自分の仕事に気づくセンサー」はぜひ持ち合わせていたいものです。

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