これは過激派組織ＩＳ＝イスラミックステートによる日本人殺害事件を受けて、海外に滞在する日本人の安全対策を強化するために外務省が新たに行うものです。
具体的には、海外に３か月以上滞在する人に提出を義務づけている「在留届」や、旅行・出張などで短期間海外を訪れる人に連絡先などを登録してもらう「たびレジ」というシステムを通じて、携帯電話の番号を登録してもらいます。
そして現地の大使館や総領事館は、テロや災害などの情報を必要に応じて携帯電話の番号を宛先にする「ショートメッセージ」に一斉に送信するとともに、無事かどうかや救助が必要な状況かどうかなどを返信してもらうことで、安否を確認することにしています。
外務省は、今月中旬をめどにアメリカや中国、オーストラリアなど、日本人の多い１１の国と地域で新たな取り組みを始めることにしていて、今後、他の国や地域へも運用を拡大していくことにしています。
