ネムツォフ殺害でもロシア国内は混乱せず、米国に対して抱いていた幻想が消えかかっている可能性 | 《櫻井ジャーナル》
西側の有力メディアはボリス・ネムツォフ殺害とウラジミル・プーチンとを結びつけたいのだろうが、現地からの情報によると、反プーチン派のリーダーもこうした見方を表明していないという。
現在のロシアでは、ネムツォフのようなアメリカに服従している勢力を支持する人の比率は5%に満たないと言われている。それに対し、プーチンの支持率は現在、約85%。ボリス・エリツィン時代の記憶もあるだろうが、ウクライナでアメリカ/NATOが行っていることを見てアメリカ幻想はほとんど消えている。そうした状況の中、ロシア国内を混乱させ、プーチンを失脚させるためには、それなりにショッキングな出来事が必要。
3年前の2月、プーチンは親米派が仲間を「生け贄」にする偽旗作戦を計画していると警告されていると語っていたことが注目されている。自分たちで殺すつもりなら、こうした話はしないだろう。