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山本芳久

詳しく説明すればするほど、かえってわかりにくくなることがあります。トマス・アクィナスの『神学大全』の論述は、しばしば意外なほどにあっさりとしています。もう少し詳しく展開してほしいと思う事もしばしばありますが、実際には、もっと詳しく論述すると、読者はますます道に迷ってしまうでしょう

山本芳久

素朴な聖書の言葉に対して、「神学」は後の時代に成立したのだという捉え方があります。ですが、実際には、「神学」なしには、人間は、神について語ることはできません。無神論者であってさえ、「神」を否定するためには、「神とは何か」という或る種の「神学」を前提にせざるをえないのです。

山本芳久

「トマスは客観的で冷静な人だ。彼の調子は控えめで静かで殆ど沈黙し、決して感動的な言葉などに気を遣わない。彼の語る大事を大言でより大きなものにする必要はない。個々の命題に目がくらむ事なく、いつも全体から、また全体を頭に置いて、ものを考える」(カール・ラーナー「トマス・アクィナス」)

神界は感覚の世界であって理屈の世界ではないから、理屈を語る宗教は水準が低い。
しかし、堕落した人間には理屈が必要になる。
日本に仏教が入ってきたのもそのため。
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