起訴されたのは、議会上院で外交委員長を務めていた与党・民主党のメネンデス議員と、支持者の眼科医です。
アメリカ司法省によりますと、メネンデス議員は2006年から2013年にかけて、この眼科医の事業に有利になるよう政府側に働きかけるなど便宜を図る見返りに賄賂を受け取っていたとして、収賄の罪に問われています。
メネンデス議員は眼科医が所有する飛行機や別荘を使用していたほか、多額の政治献金を受けていたとされていて、賄賂は合わせて100万ドル(日本円にして1億2000万円)に上るということです。
これに対し、メネンデス議員は1日、急きょ記者会見を開き、「私は常に法律に従って行動している。憤慨しており、闘う」と述べ、裁判で争う姿勢を示しました。そして、現在務めている上院外交委員会の筆頭理事を辞任するものの、議員辞職する考えはないとしています。メネンデス議員は外交政策に影響力を持ち、交渉が続くイランの核開発問題を巡ってはオバマ政権に批判的な立場を取っていて、アメリカメディアは有力議員を巡る事件を大きく伝えています。