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ロ大統領「一極化した世界築く試み」と米を批判 NHKニュース

ロシアの首都モスクワの赤の広場で9日、第2次世界大戦でのナチス・ドイツに対する戦勝70年を記念する軍事パレードが行われ、これまでで最大規模となる1万6000人の兵士らが参加し、新型戦車などの最新の兵器が紹介されました。
パレードに先立ち、プーチン大統領が演説し、「われわれが今、目の当たりにしている一極化した世界を築く試みや、軍事同盟的な考えに回帰しようという動きは世界の安定を損なうものだ」と述べ、隣国のウクライナ情勢を巡って対立を続けるアメリカを厳しく批判しました。
そのうえで、「現在の脅威に対処するため、軍事同盟に基づかないシステムを構築すべきだ」と述べ、ウクライナが欧米を中心とするNATO北大西洋条約機構への加盟を目指すなか、NATOの拡大をけん制しました。
さらに、「ナチズムや日本の軍国主義と戦った国からのすべての招待客を歓迎する」と述べて、日本の軍国主義についても言及し、第2次大戦でともに戦った中国への配慮を見せました。
今回のパレードにはウクライナ情勢を巡ってロシアと対立を続ける欧米の首脳が軒並み欠席したのに対し、中国の習近平国家主席が出席し、プーチン大統領の隣で見学したほか、中国人民解放軍が初めて参加するなど、ロシアと中国の連携強化を内外に印象づけるものとなりました。

ロシア 戦勝70年記念で市民50万人が行進 NHKニュース

モスクワの赤の広場では9日、ナチス・ドイツに対する戦勝70年を記念する軍事パレードに続いて、戦争で戦った兵士をたたえる行進が行われ、ロシア内務省の発表で50万人以上が集まりました。
会場には、急きょプーチン大統領も登場し、戦争に参加した父親のウラジーミルさんの写真を持って行進に加わりました。
参加者たちは「ロシア万歳」などと声を上げながら市内のおよそ4キロを歩き、元兵士や遺影を掲げた遺族などの姿もありました。

ロシアで行われたナチス・ドイツに対する戦勝70年の記念式典で、プーチン大統領は、欧米の首脳が軒並み欠席するなか、中国の習近平国家主席との緊密な関係をアピールしました。
モスクワの中心、赤の広場で9日に行われた軍事パレードでは、両首脳がひな壇に一緒に座って見学し、プーチン大統領は演説で「ナチズムや日本の軍国主義と戦った国からのすべての招待客を歓迎する」と述べて、これまであまり触れなかった日本の軍国主義について言及し、中国への配慮を見せました。
また、第2次世界大戦で死亡した兵士を追悼する記念碑への献花も、両首脳が中央に立って行ったほか、9日夜に行われた記念のコンサートにもともに出席して親しく話を交わすなど緊密な関係をアピールしました。
両首脳は前日の8日に首脳会談を行い、ともに第2次世界大戦の戦勝国として、歴史のわい曲を許さないとする立場を確認したほか、ロシアが主導する「ユーラシア経済同盟」と、中国が陸と海に新たなシルクロードをつくる構想を連携して進めることで一致するなど経済関係の拡大も強調しています。

第2次世界大戦でのナチス・ドイツに対する戦勝70年を記念する軍事パレードを行ったロシアに対し、ウクライナではポロシェンコ大統領が非難する一方、東部の親ロシア派は歩調を合わせてパレードを行い、歴史認識を巡っても亀裂が広がっています。
ウクライナのポロシェンコ大統領は9日、首都キエフで軍の関係者を前に演説を行いました。
この中でポロシェンコ大統領は、ロシアで行われたナチス・ドイツに対する戦勝70年を記念する軍事パレードについて、「ロシアはこの記念日を近隣諸国への拡張政策や帝国復活のために利用している」と述べ、非難しました。
ウクライナでは、これまでロシアとともに5月9日に戦勝記念の式典を行うのが恒例でしたが、ポロシェンコ政権はことし初めてヨーロッパ各国と同じ5月8日にも行い、ロシアと距離を置く姿勢を鮮明にしています。
一方、東部の親ロシア派が支配する地域では、戦勝記念の軍事パレードが9日行われ、中心都市ドネツクでは、およそ1万5000人の住民たちが見守るなか、戦車などの軍用車両30台が披露されたほか、ルガンスクでも戦闘員およそ800人が行進しました。
ウクライナでは、2月の停戦合意後も、東部で政府軍と親ロシア派の戦闘が散発的に起きるなど緊張が続いていて、ロシアがヨーロッパの戦争を終結させたとする歴史認識を巡っても東西の亀裂が広がっています。