ウクライナのヤヌコービッチ前大統領は、22日に放送されたイギリスのBBCとのインタビューの中で、去年2月の政変の際にデモ隊と治安部隊が衝突を繰り返して100人以上が死亡したことについて、「自分の責任は否定しない」とする一方で、「治安部隊に発砲を命じていない」と述べました。
そのうえで、「発砲は、権力を奪うことを決めた過激な犯罪者にとって都合がよかった」と述べ、政変はウクライナの民族主義勢力によるクーデターだったと改めて強調しました。
また、政変を受けて、ロシアがクリミアを併合したことについては「悲劇であるが、自分が大統領だったら起きなかった」と述べてみずからを正当化するとともに、クリミアがウクライナに返還される可能性は、「全く現実的でない」としています。
さらに、政府軍と親ロシア派の間で散発的に戦闘が続く、ウクライナ東部についても、「ウクライナの一部としてとどまるべきであり、政府側と親ロシア派の直接の交渉が必要だ」と述べ、ヤヌコービッチ氏を保護しているロシアと同じ立場を示しました。