ロシア大統領の訪日実現へ外相派遣 首相が打診 NHKニュース
安倍総理大臣は、去年11月、北京で開かれたAPEC=アジア太平洋経済協力会議に合わせて行った日ロ首脳会談以来、およそ半年ぶりに、今月24日、電話でプーチン大統領と直接意見を交わしました。
この中で安倍総理大臣は、プーチン大統領の年内の日本訪問実現に向けた環境整備を図るため、来月上旬に谷内国家安全保障局長をモスクワに派遣したうえで、8月末から9月初めにかけて岸田外務大臣を派遣したいという考えを伝えていたことが、日ロ外交筋の話で分かりました。
また安倍総理大臣は、ことし秋の国連総会や、APECの首脳会議、それにG20サミットなど、国際会議の場を利用して首脳会談を行いたいと提案したということです。
これに対してプーチン大統領は、両国関係の発展のためには対話を進めることが重要だという認識を示したうえで、停滞している経済分野での協力の進展に期待を示したということです。
ただ、日本がロシアとの対話を進めることについては、ウクライナ情勢を巡りロシアと対立するアメリカが慎重な姿勢を示していることから、安倍総理大臣にとってはアメリカとロシアとの間で難しいかじ取りを迫られることになりそうです。