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アングル:米FRB、債券流動性低下を放任へ 相場急変は自己責任 | Reuters

米債券市場では、流動性が低下しているため米連邦準備理事会(FRB)が利上げに踏み切った場合に影響を吸収できないのではないか、との懸念が高まっている。しかしFRBが市場に発しているメッセージは「自分で対処しろ」だ。


プライマリーディーラーを含む銀行は過去数年、厳格化された資本規制に対応して債券保有を減らし、これが債券市場の流動性低下をもたらしてきた。


しかしFRB幹部らの発言を聞く限り、彼らは金融市場の懸念を共有していない上、流動性の低下は資本規制だけが原因ではないと考えている。つまり銀行やファンド、その他市場参加者にとって身を守るのは自己責任だと告げているわけだ。


ボストン地区連銀のローゼングレン総裁はロイターに対し「流動性低下の恐れについて懸念を口にしない市場参加者を見つけるのは難しい」とした上で「従って彼らが特定のモデルを使っていて、そのモデルの中身は何なのか、全員が横並びでそのモデルを使ったら何が起こるのか考察していないとすれば驚きだ」と突き放した。


イエレンFRB議長は先週の議会証言で、新たな資本規制が市場を不安定化させているのではないか、と迫る共和党議員に反論。「いくつかの尺度で見ると流動性は低下しているが、その他の尺度では低下していない」と述べた。


FRBの揺るがぬ姿勢に照らせば、債券市場のボラティリティは今後高まりそうだ。


市場が急変動しやすくなったことについて、投資家は数多くの原因を挙げている。プライマリーディーラーの債券保有が減り、FRB保有額の方がはるかに大きくなったこと。一部のブローカーで自己勘定取引が禁止されたこと。超高速取引への依存度の高まり。ファンドが顧客の解約殺到に持ちこたえられるだけの資産を保有していないのではないかとの懸念。新興国市場を中心にボラティリティが高まっており、利上げ時に急落の恐れがあること──。


バンク・オブ・アメリカメリルリンチのMOVE指数によると、米債券市場全体のボラティリティは2014年半ばの低水準から60%上昇している。


<乱高下>


FRBは15日、半年毎に議会に提出する金融政策報告で、米国債、米社債市場ともに重大な流動性の悪化は見られないとの認識を示した。


昨年10月15日に国債市場が乱高下した事態についてFRBと他の規制当局は先週、単一の原因は見当たらないとの報告書を公表。金融機関のリスク管理戦略を検証し、市場の流動性を監視していくと約束した。


FRBは金融機関のファンドマネジャーに対し、全員が似たようなリスクモデルを使っていると狼狽(ろうばい)売りや買い手不在といった状況が生じかねないので注意せよ、とのメッセージを送っているようだ。


ある資産運用会社の幹部は「彼らが知りたがっているのは、われわれがこのことについて考え、対策を講じているということだろう。われわれ全員が今はそうしていると私は思う」と述べた。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150702#1435833381


#FRB #イエレン