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世界の金需要、第2四半期は6年ぶり低水準=GFMS | Reuters

トムソン・ロイター傘下のGFMSが28日公表したリポートによると、世界の金に対する需要は今年第2・四半期に過去6年間で最も低い水準に減少した。最大の消費国である中国の投資家が資金を株式市場へ移したことが響いた。


中国での個人による金投資は第2・四半期に4分の1ほど減少。宝飾品需要は23%落ち込んだ。現在は不安定となっている中国の株式市場は、第2・四半期には大きく上昇していた。


だが6月中旬以降の中国株下落は、金相場の支援材料とはならなかった。金融市場が大きく変動している局面で、投資家は身動きがとれなかったり、他の資産への切り替えに慎重になっていたという。


GFMSのアナリスト、アンドリュー・レイランド氏は「金は最近の数四半期、確かに人気を失ってきた」と指摘。「中国の需要は、価格低迷の原因ではなく、それに対する反応だと思う。株式市場と米ドルの双方は金よりも高い投資収益を得られることが確実視されており、このことが投資家を金から遠ざけた」と述べた。


GFMSによると、金の延べ棒と金貨に対する世界の需要は第2・四半期に前年同期比12%減少し、2年前のピークを約63%下回る水準となった。


宝飾品の消費は9%減少、生産は6%減った。全体の需要は前年同期より14.2%低い858トンだった。


中央銀行は差し引きでは金を買い越したが、買い越し額は前年同期比で62%縮小した。


この結果、金の現物は196トンの供給過剰となり、供給過剰の度合いはこの5年間で最高だった。


レイランド氏が28日、ロイター・グローバル・ゴールド・フォーラムで語ったところによると、GFMSは今年通年の金需要が4000トン程度になると予想している。


GFMSはまた、第3・四半期の金価格が1オンス当たり平均で1135ドルとなり、第4・四半期には1175ドルに持ち直すと見込んでいる。第2・四半期の平均は1192ドルだった。


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