https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

男性の心捉える舞台『ラ・マンチャの男』 NHKニュース

46年前、昭和44年の初演から『ラ・マンチャの男』を上演する東京・日比谷の帝国劇場。数多くの大型ミュージカルを上演してきた大劇場です。ふだん、この劇場に足を運ぶ客のほとんどは女性ですが、『ラ・マンチャの男』はそうではありません。


売店ではビールなどのアルコール類がよく売れ、スーツ姿のサラリーマン風の男性が当日券を買ってふらりと入ってくることもあります。こういうことは通常はあまりない、『ラ・マンチャの男』ならではの現象ですね」(帝国劇場・阿部聖彦支配人)


この劇場の1階には、女性トイレ24あるのに対し、男性トイレは僅か3つ。『ラ・マンチャの男』の公演中は、男性トイレにずらりと列ができるなど、ふだんとは違った光景が見られると言います。

ラ・マンチャの男』は、スペインの国民的小説「ドン・キホーテ」をもとにしたミュージカルです。人からなんと言われようと夢や理想を追い続けるドン・キホーテの姿が、やがて周りの人たちを変えていきます。「人間はありのままの人生に折り合いをつけなければならない」と諭されて、反論するドン・キホーテの有名なせりふがこちら。


「夢におぼれてしまって、現実を見ないものもまた狂気かもしれぬ。
 現実のみを追って、夢を持たぬものも狂気かもしれぬ。
 だが、一番憎むべき狂気とは、
 あるがままの人生にただ折り合いを付けて
 あるべき姿のために戦わないことだ」(『ラ・マンチャの男』より抜粋)


そして、この作品を象徴する歌「見果てぬ夢」。
「夢は稔(みの)り難く
 敵は数多(あまた)なりとも
 胸に悲しみを秘めて
 我は勇みて行かん」(「見果てぬ夢」より)


男性たちの心を捉えるのは、そんな「ドン・キホーテ」の生き方にあるのです。

ミュージカル『ラ・マンチャの男』は、来月、大阪と長野の劇場で、10月には東京・日比谷の帝国劇場で上演されます。
また、28日(金)の「ニュース シブ5時」(NHK総合・午後4時50分〜)に松本幸四郎さんが生出演し、作品の魅力などについて語ります。