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東京五輪エンブレムも森喜朗が戦犯だった! 佐野研二郎の修正案にダメ出し独断でパクリ疑惑の最終案を採用|LITERA/リテラ 本と雑誌の知を再発見

 東京五輪のエンブレム撤回問題以降も、佐野研二郎氏へのバッシングはまったくやむことはない。たしかに、次から次へと浮上する疑惑を見ていると、佐野氏にパクリ癖があるのは事実のようだし、デザイナーとしての倫理を問われてもしようがないとは思う。


 しかし、こと東京五輪のエンブレムにかぎっては、佐野氏と同等か、もしくはそれ以上の責任を追うべき人物がいるのではないか。


 それは他でもない、東京五輪組織委員会会長・森喜朗だ。ここにきて、森会長がベルギー・リエージュ劇場のロゴの盗用だと指摘された最終案デザインに深く関わっていたことが明らかになったのだ。

第2案に対し文句をつけたのが森喜朗組織委員会会長と、エンブレム撤回会見を行った武藤敏郎事務総長だったというのだ。


「今年2月、最初の修正案が組織委員会森喜朗会長と武藤敏郎事務総長に示されました。この時、両者ともに『躍動感がなくなった』と指摘し再び修正されることになりました」(『クローズアップ現代』より)


 グラフィック界の重鎮でもなければ専門家でもない。どう見てもデザインセンスがあるとは思えないあの森喜朗会長と、元ノーパンしゃぶしゃぶ官僚の武藤敏郎事務総長が、サノケンの案に「躍動感がなくなったねえ」などとダメ出しをしていたのである。信じがたい話だが、これは事実のようだ。


「これはおそらく、永井さんがオフレコで証言したのでしょう。それでNHKも報道することができたんじゃないでしょうか」(全国紙社会部記者)


 実際、森会長は第2案→最終案のプロセスだけでなく、最初からエンブレムデザインにかなり口を出していたらしい。


「原案が修正することになった主原因はもちろん、海外で似たようなデザインが商標登録されていたからですが、森さんはその修正の時にも、日の丸が下にあるというのはケシカランと文句を言っていたらしい。そのためデザインを大幅に変えるしかなかったようです」(デザイン関係者)


 しかも、審査員会で選考された案を修正する必要があるなら、佐野氏ではなく、次点のデザイナーの案にするか、あるいは審査委員会を開き直して、差し戻すのが筋。ところが、森会長と武藤事務局長はデザインの修正指示も、審査委員に一切相談なしに2人で進め、佐野氏が出してきた例のパクリ疑惑のある最終案を勝手に採用決定してしまったのだ。


 永井氏は読売新聞の取材で、最終案について「(発表の)1週間くらい前に知らされ、国際商標を取ったというので、いまさら何を言ってもしょうがないと思って了承した」とも言っている。


「うがった見方をすると、組織委が原案を出してきたのは、自分たちの責任逃れのためだったのかもしれません。佐野氏は後ろ暗いところがあったのか、もともと原案を出すのに抵抗していた。ところが、このままだと、森会長と武藤事務総長が勝手に最終案を選んだといって責任を追及されかねない。それで先回りして原案をもちだしたんじゃないでしょうか」(前出・全国紙政治部記者)

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20150907#1441622427


#東京五輪 #愚者の楽園 #一網打尽