日歯連の前会長の高木幹正容疑者（７０）や元会長の堤直文容疑者（７３）ら３人は、参議院議員を後援する日歯連関連の２つの政治団体に寄付した際、収支報告書にうその記載をした疑いが持たれています。
このうち、民主党の西村まさみ参議院議員を後援する団体は日歯連が入る日本歯科医師会館に事務所があり、逮捕された堤元会長が当時、代表を務めていました。
この団体には５年前の平成２２年、法律の上限の超えない形を装って日歯連から合わせて１億円がう回寄付された疑いがあり、東京地検特捜部が西村議員本人から任意で事情を聴いたことが関係者への取材で分かりました。
寄付に関する認識などについて説明を求めたとみられます。
西村議員の事務所はこれまでのＮＨＫの取材に対し、「寄付を受けた政治団体は日歯連内部の団体であると認識していて、寄付については一切存じ上げません」としています。
日歯連を巡っては、おととし、自民党の石井みどり参議院議員を後援する団体にも合わせて９５００万円がう回寄付された疑いがあり、特捜部は近く石井議員からも任意で事情を聴くものとみられます。
