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首相と中国・楊国務委員 連絡メカニズム運用で一致 NHKニュース

安倍総理大臣は、14日午後、総理大臣官邸で中国の外交を統括する楊潔チ国務委員とおよそ45分間会談しました。
この中で、安倍総理大臣は、「戦略的互恵関係にのっとって日中関係を発展させていかなければならないというのが私たちの基本的な考え方だ。両国のハイレベルの話し合いを重ね、より両国関係を緊密化し発展させていくべきだ」と述べました。
これに対し、楊国務委員は、「われわれ中日両国は重要な近隣どうしで、私たちは日本側と歩み寄って、絶えず両国関係を改善、発展を推進して参りたい」と述べました。
また、安倍総理大臣は、中国が南シナ海に加え東シナ海でも海洋進出を活発化させていることに深刻な懸念を表明したうえで、現在、事務レベルで協議中の、緊急時に日中の防衛当局が連絡を取り合う「連絡メカニズム」について、不測の事態を避けるため、早期に運用を開始したいという考えを伝えました。
これに対し、楊国務委員は、「1日も早く運用できるよう取り組みたい」と述べ、「連絡メカニズム」の早期運用開始を目指すことで一致しました。
一方、安倍総理大臣は、ユネスコ=国連教育科学文化機関が「南京事件」を巡る資料の「記憶遺産」への登録を決定したことについて、「遺憾だ」と述べたのに対し、楊国務委員は、「第2次世界大戦に関することはすでに国際的な定論がある。歴史をしっかりと認めて、未来に向かって進んでいくことが重要ではないか」と応じました。
※「チ」は竹かんむりに褫のつくり

中国の楊国務委員は、安倍総理大臣との会談のあと、報道陣の取材に応じ、「今回の政治対話は建設的だった」と評価しました。
そのうえで、日中関係について、「私が強調したのは、中日両国は重要な隣人で、時に共通の利益があり、違いもあるということだ。大切なのは、両国が『歴史を鑑(かがみ)として未来に向かう』という姿勢で、違いをうまくコントロールしながら、両国関係の改善の過程を推し進め続けるべきだ」と述べました。
そして、「双方の努力によって中日関係を引き続き改善することこそ、両国民が望んでいることだ」と述べ、今後、日中両国の間で、地方都市どうしの交流もさらに増やしていく考えを示しました。

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