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スペイン総選挙、最大野党などの左派がほぼ過半数獲得 | Reuters

スペインで20日実施された総選挙(下院、定数350)は、最大野党の社会労働党などの左派がほぼ過半数議席を獲得する見通しとなった。


選管によると、開票率90%時点で、社会労働党、反緊縮を掲げるポデモス、元共産党の統一左翼(IU)などの左派の獲得議席は175議席で、絶対多数の176議席にあと1議席という状況。


一方、ラホイ首相率いる与党・国民党(PP)は121議席を獲得。PPの連立相手とみなされることが多いシウダダノスは39議席を獲得する見通し。

スペイン議会選挙 与党が第1党維持も過半数届かず NHKニュース

スペインの議会選挙は20日、財政緊縮策や労働市場改革によって経済の立て直しを進めてきた与党・国民党に対して、改革の見直しを訴える左派の野党・社会労働党などが挑む構図で行われました。
その結果、下院では与党・国民党が28.7%の票を獲得して第1党の座を維持し、首都マドリードにある国民党の本部に姿を見せたラホイ首相は「危機を乗り越えるためこれまで難しい決定をしてきたが、有権者は支持してくれた」と勝利宣言しました。
ただ、国民党の獲得議席数は123と、350ある下院の議席過半数には届きませんでした。
スペインではことし第3四半期のGDP=国内総生産が、前の3か月に比べて0.8%伸びるなど景気は回復しつつありますが、失業率は20%台と高止まりし、国民党政権が進めてきた緊縮策や改革に国民の不満が根強いのが実情です。
ラホイ首相は安定した政権の発足に向けて意欲を示しましたが、今後ほかの政党と行われることになる連立協議で、すみやかに政権を発足させることができるかは不透明な情勢です。