太宰府天満宮の「飛梅」は本殿の右正面にあり、平安時代に、菅原道真が京都から九州に移った際、あるじを慕って一晩で飛んできたと伝えられています。
9日はこの「飛梅」が1輪、白くかれんな花を咲かせているのが確認されました。太宰府天満宮によりますと、「飛梅」の開花は去年より5日早く、ことしは暖冬の影響もあり、この10年で最も早い開花になったということです。
参拝に訪れた人たちは、咲いた花を見つけると、じっと眺めたり、写真を撮ったりしていました。太宰府天満宮は学問の神様としても知られていて、福岡市西区から孫と訪れていた女性は、「とてもかわいらしい花でした。中学3年生の孫がことし受験なので、合格の花を咲かせてほしいです」と話していました。
太宰府天満宮によりますと、今月下旬には見頃を迎えるということで、野村木乃実権禰宜は、「ことしは11月と12月が暖かかった影響で早く咲きました。多くの受験生にも見てもらいたいと思います」と話していました。