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名誉顧問職新設? 東芝1万人削減でも「馬の耳」 | 東芝問題リポート | 編集部 | 毎日新聞「経済プレミア」

 再就職先が決まらない。決まってもこれまでの生活を維持することは難しい……。退職予定者はつらい日々を過ごしてきた。残る社員も、会社の将来に大きな不安を抱く。悪いのは不正をさせたトップ、役員、それに従った幹部だ。怒りと不満、いらだち、そして悲しみ。社内にはさまざまな感情が渦巻いている。


 社員の怒りと不安を増幅させているのは、事ここに及んでも、役員や幹部が経営改革に動こうとしないことだ。

元トップ西室氏の雄弁と岡村氏の沈黙

 ところが決算会見での室町社長の説明には、相談役廃止だけでなく、「名誉顧問」のポストが新設されることが付け加えられたのである。名誉顧問には西室、岡村両氏のほか、特別顧問2人も就任し、経営とは一線を画す名誉職とする。6月の定時株主総会で定款を変更し、相談役の廃止を正式に決めるという説明だった。

 「特別顧問から名誉顧問になる2人は、執務室はいらないという申し出があった。西室、岡村両氏には、執務室を移動してもらう。東芝のオフィスフロアは、ビルの30階から39階にあるが、二人は、このフロア以外にスペースを確保する。車は本人の安全を配慮して、必要な時にはお付けする。報酬は開示を控えさせていただく」


 これまで相談役は社長や会長らと同じフロアに執務室があった。相談役の部屋を訪れてお伺いを立てるのは、東芝役員にとっては日常の業務だった。そうした経営の関与を断ち切り、再生を打ち出すのが狙いの「相談役廃止」だったが、別フロアに執務室を設けるとは……。


 「報酬非開示」ということは報酬があるということだ。もちろん、相談役についていた秘書もそのまま、ということだろう。「相談役が名誉顧問という名前に変わっただけ?」−−説明を聞いていた多くの記者がそう思っただろう。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160315#1458038675
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160204#1454582612