https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com

» シニョリッジと私の原点。 (連載「パックス・ジャポニカへの道」) | IISIA 株式会社原田武夫国際戦略情報研究所

最近、ふとした拍子に1992年秋に目の当りにしたことを想い出した。私が東京大学法学部で大学3年生だったころのことである。

要するに彼女たちは生計の足しにするため、春を売っていたというわけだが、それがソ連ではトップ・レヴェルの教育機関に学ぶ女学生たちの日々の当たり前の営みになっていたというわけなのだ。繰り返しになるが未だ我が国の大学生であった私は戦慄を覚えた。言ってみれば「東大女子が当たり前のように都内有名ホテルのロビーで春を売るべく、客に誘いを大勢でかけている」ようなものだからだ。愕然とした。

――“泥棒国家(Raeuberstaat)”。国家が「夜警」としての役割を果たしている間は未だ良いのである。いざとなると国家権力機構を任され、その意味で「番犬」に過ぎなかったはずの権力者たち突如としてその武力装置を用いながら、国家全体からの強奪を始めるのだ。正に万人の万人による万人のための闘争、である。その結果、国家秩序は消滅し、餓鬼が隣の餓鬼を襲い合う世の中、となる。


今思えば、全てはソ連政府の金庫が長年の軍拡競争と官僚機構の腐敗によりカラとなり、そのことが物不足となって市民生活を直撃し始めるのと同時に、今度は人々が国家としての通貨「ルーブル」をあからさまに使わなくなったことから全てが始まったのである。つまり国家として当然に持っている重大な権能の一つである「通貨高権」を行使しても、そこから利益を得ると言う意味での「シニョリッジ(seigniorage)」が全くもって失われたことから、国家機構は完全に溶解し始めたのだ。目ざとくその真実を見抜いたかつての”番犬“たちは入れ替わり、立ち代わり、旧ソ連の権力を強奪しようとあからさまに殴り合いを始め、国家は遂に騒乱状態に陥ることになる。そして後に残されたのは、かつての通貨「ルーブル」の札束というゴミの山だったというわけなのだ。

これが、その後の私が行って来た仕事の全てにあたっての“原動力”とでもいうべき原体験であったことを、ここで告白しておきたい。

国家が崩壊する要因。それはシニョリッジが失われるところにある。そしてこれがなぜ失われるのかといえば、他ならぬ私たちの通貨「日本円」に対する信頼が失われることによるのだ。そうした信頼喪失の原因はといえば、中長期的にいうと窮乏生活が無くなる結果、カネではなく、モノしかないという風潮が広まることによる。事実、去る2月11日から期待インフレ率は全ての商品(モノ)について上がり始めている。そして東京の街角では、今や普通の女性たちが春を売っているということは、公然の事実なのである。

しかし、である。繰り返しになるがシニョリッジを失わせしめるのは一方では「日本円」に対する信頼を私たち日本人が失うという事態であるのと同時に、他方ではそうなるように徹底して「日本的なるもの(=日本円、日本国債)」を売り込む挙に出る諸国勢でもあるのだ。そしてその筆頭格である米欧勢こそ、実は私たち日本勢からすると想像を絶するような「全く新しく、かつ実は異空間において確立されている原理」によるグローバル社会の再編を画策しているという非公開情報を先日、耳にした。紙幅の都合上、その詳細については別の然るべき機会に語ることとしたいが、いずれにせよそうである時、我が国という存在そのものが邪魔であるならば、米欧の統治エリートたちは我が国を木っ端みじんにするはずなのである。そのためにシニョリッジを失わせることなど、彼らにとっては朝飯前だ。なぜならば現下の国際金融経済秩序は、他ならぬ米欧勢の統治エリートたちが創り上げてきたものなのであるから。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160319#1458383882
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20160315#1458038655

#バーニング #セントルート #AKBルート #TGC #モデルルート #宝塚ルート #高級娼婦