ラーメン横町で一番になれれば、日本一の大企業にもなれる 1992年8月26日、盛和塾札幌開塾式講話抜粋|稲盛和夫経営講演選集(公開版) 「経営の父」が40年前に語っていたこと|ダイヤモンド・オンライン
「人々が決してできるわけがないと言ったそのことを私はやってきた。先頭集団についていったから、今日の京セラがあり、第二電電があるのだ。専門家ぶった連中から、『それは無謀だ、それはできませんよ』と言われ、その常識を守っているようなことであったら、今日のようにはなれていないのです」
ぜひ皆さん、この言葉を覚えておいていただきたいと思います。人が常識から「決してできない、あんなことがやれるわけがない」と言うこと、そのことをやるのです。それをすさまじい根性とすさまじい闘魂で成し遂げるのです。経営者にはそういう闘魂が絶対に要るのです。
どんなに小さいところでもトップになるには、人並み以上の努力をしなければなれないのです。そして、ラーメン横町でナンバーワンのラーメン屋になれる素質があるなら、札幌一の大企業にも、日本一の大企業にもなれるのです。経営の要諦は同じなのです。
「しがない、こんなちっぽけな商売では、がんばってみたってたかが知れている」と思っているから、会社が発展しないのです。どんな業種であれ、どんな些細な仕事であれ、人並み以上のことをぜひやっていただきたい。それは自分自身との闘いです。