アメリカ国防総省は、バルト海の上空で29日、国際空域を飛行していたアメリカ軍の偵察機RC135が、ロシア軍の戦闘機スホーイ27から危険な接近を受けたことを明らかにしました。
国防総省の当局者によりますと、スホーイ27は機体を回転させながら偵察機の上を越えていき、最も近い距離でおよそ8メートルまで接近したということです。バルト海では今月14日にもスホーイ27によるアメリカ軍の偵察機への危険な接近があったほか、11日と12日にはバルト海で活動中だったミサイル駆逐艦がロシアの戦闘爆撃機から攻撃を仕掛けるような異常な接近を繰り返し受けました。
国防総省は、去年からロシア軍機によるアメリカ軍の航空機や艦艇に対する危険な行為が相次いでいるとして強い懸念を示したうえで「二国間の緊張を不必要に高めるおそれがある」としてロシア側の対応を改めて批判しました。