宮内庁の風岡典之長官は、14日の定例の記者会見で、天皇陛下が退位の意向を宮内庁関係者に示されたと伝えられたことについて否定したうえで、「おつとめを行っていかれるなかで、いろんな考えをお持ちになることはありえるがコメントを差し控えたい」と話しました。また、天皇陛下の生前退位は国の制度の問題だとして、「天皇陛下は憲法上の立場から、制度については具体的な言及を控えられている」と説明しました。一方で、「天皇陛下も毎年お年を召すわけで、将来のことを考えると今までどおり、おつとめを果たすことが難しくなるということが一般的にはありえることなので、それを踏まえて幅広く考えることは必要なことだ」と述べました。