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南アフリカ 大統領の不正疑惑めぐり 数千人が抗議デモ | NHKニュース

南アフリカのズマ大統領をめぐっては、ことし３月、親しい知人で、メディアや鉱山業など幅広く手がける富豪の一家が、みずからの事業に有利になるよう、財務相の人事などに不正に介入していたとする疑惑が持ち上がっていました。

疑惑を調査していた国の監視機関は２日、報告書を発表し、不正について、結論づけなかったものの、より詳しい調査が必要だとして、３０日以内に司法による調査委員会を設置するよう勧告しました。

首都プレトリアでは、数千人が「ズマ大統領は退陣しろ」などと書かれたプラカードを持って、大統領の辞任を求める抗議デモを行い、それに対して、警察が放水してデモ隊が一斉に逃げ出すなど混乱が起きました。

ズマ大統領は、これまで、この疑惑について否定していますが、経済が低迷する南アフリカでは、貧富の差の拡大や若者の失業率の増加などで、政権への不満が高まっていて、ズマ大統領への批判はさらに強まっています。