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業界初の完全個室型夜行バス「ドリームスリーパー」が1月18日から運行を開始し、その直後にはシェル型シートで快適に眠れる「ウィラー リボーン」が発表された。

 バスの車内に11の完全個室を設けた超豪華バス「ドリームスリーパー」が、東京〜大阪間で1月18日から運行を開始した。座席料金1万1000円に運賃が9000円で合計2万円だが、自分だけのリラックス空間を確保できるのが特徴だ。


 個室にはプラズマクラスターイオン発生器を装備、リラクゼーションの音楽がヘッドホンから流れ、標準でアイマスク、耳栓、ミネラルウォーター、歯ブラシやウェットタオルまでを備えている。コンセントやUSB、フリーWi-Fiはもちろん、車内にはウォシュレット付きのトイレ、パウダールームも完備している。


 さらに「ゼログラビティシート」と呼ばれる電動リクライニング機能付きの座席が快眠をサポートする。NASAが研究した、浮遊感を感じながら深い眠りにつける角度(ゼログラビティ角度)をスイッチひとつで実現し、点で体を支えるムアツフトンとの相乗効果が眠りに誘うという。まさに「走るホテル」と呼ぶに相応しい充実ぶりだ。

 一方、2月17日から運行を開始する「ウィラーのリボーン」は、卵を斜めにしたようなフォルムのFRP製のシェルの中にシートをすっぽり収納した新型シート。バス車内にこのシェル型シートを横3列、縦6列を配置した全18席で運行する。このシートは、電動リクライニングでシートをスライドしレッグレストを上げ、前席背面に設置されているフットレストに足先を伸ばすと、体がすっぽりとシートに包まれる。個室ではないが、シェルの高さが十分にあり、前席との間隔も広いため、プライベート空間はしっかり確保されている。片道の運賃は1万800円(繁忙期は1万5000円)となっている。

 ドリームスリーパーは、東京の発着地は池袋で、大阪はなんばOCATか門真車庫で、座席料金+運賃の合計は大人片道2万円(キャンペーン期間は1万8000円)と、かなり高い。ウィラーのリボーンは、大崎からバスタ新宿を経由してウィラーバスターミナル大阪梅田、なんばOCATで、1万800円から(繁忙期は1万5000円)となっている。


 新幹線の東京駅〜新大阪は、のぞみで1万4250円、グリーン車で1万9230円。ドリームスリーパーはグリーン車よりも高い。所要時間はドリームスリーパーが約7時間、ウィラーのリボーンは約10時間。新幹線は約3時間なので、その差はドリームスリーパーで4時間、ウィラーのリボーンで約7時間となる。

 所要時間の数字だけを見れば間違いなく新幹線に分があるが、必ずしもベストな選択とも言い切れない側面がある。それは、この2台の夜行バスには移動しながら快適に眠れるという付加価値があるからだ。プラス一泊を快適なバスの中で過ごせて、しかもぐっすり寝れるのであれば、選択肢のひとつに入ってくる可能性もあるだろう。


 さらに現在の東京や大阪の中心部のホテル事情を考えれば、その傾向はなおさら強くなる。東京、大阪ともに、中心部のホテルは外国人観光客で混雑し、予約が取りづらい状況。なかなか手頃な価格帯の宿を確保できず、仕方なく高い部屋に泊まらざるをえないケースもある。予約できればまだ良いが、神奈川、埼玉エリアのホテルまで移動を余儀なくされるケースもあるだろう。


 また、出発時間もドリームスリーパー、ウィラーのリボーンを後押しする要因になってくる。新幹線の東京発・新大阪行きの最終は21:23と意外に早い。一方でドリームスリーパーの池袋発は22:50、リボーンは大崎発23:30、バスタ新宿発なら24:10と、新幹線に比べて1時間以上も遅い。完全個室や眠りを考慮したシートでゆったり帰路につけるのなら、ギリギリで東京を発って大阪に深夜着よりも疲労度は低い可能性もある。新幹線の終電に間に合わず、ホテルで延泊ということにでもなれば、コスト面でも大きな出費だろう。


 もちろん、条件が同じではないので一概に新幹線がいい、夜行バスがいいとは言えないが、ケースバイケースで使い分けができる選択肢は確実に増えている。往路は新幹線、復路はギリギリまで時間を使える夜行バスという具合に、うまく使い分けることで夜行バス活用の幅は格段に広がるだろう。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170126#1485428100
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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170123#1485167816
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170120#1484909094
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http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170115#1484477323
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170114#1484390207
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170108#1483872130


http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170107#1483785481(ファーストキャビン)