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ロシアのプーチン大統領や政権与党を繰り返し批判してきた野党勢力の活動家で、4年前に国営の木材会社の資金を横領した罪で懲役5年の判決を言い渡されたナワリヌイ被告は、事実無根だとしてヨーロッパ人権裁判所に提訴し、去年2月、被告側の訴えを支持する判断が示されました。
これを受けて、ロシア中部・キーロフ州地方裁判所で8日、やり直しの裁判が行われ、ナワリヌイ被告に対し、懲役5年、執行猶予1年6か月の有罪判決が言い渡されました。


これについて、ナワリヌイ被告は記者団に対し「プーチン政権は、私が大統領選挙に出ることをおそれている」と述べ、来年3月の大統領選挙への立候補を表明していることに対する締めつけだと批判し、今後も争う姿勢を示しました。また、OSCE=ヨーロッパ安全保障協力機構は声明を発表し、「特定の人物を政治の舞台から排除するため、裁判所が利用された」として、今回の判決を非難しました。