https://d1021.hatenadiary.com
http://d1021.hatenablog.com


ロシアの国連大使で、ウクライナやシリアなどの情勢をめぐって対立する欧米に対しロシアの立場を強く主張してきた、ビタリー・チュルキン氏が20日、心臓発作のため、アメリカのニューヨークで死去しました。64歳でした。
チュルキン氏は1974年に旧ソビエトの外務省に入り、ベルギーやカナダの大使を経て、2006年4月から国連大使を務めていました。


ロシアが3年前にウクライナからクリミア半島を併合して、欧米との対立が深まる中、チュルキン氏は、国連の安全保障理事会などでロシアの立場を強く主張してきました。また、去年12月に、ロシアの支援を受けて、シリアのアサド政権が北部の要衝アレッポを制圧した際には、当時のアメリカのパワー国連大使と厳しい非難の応酬を繰り広げました。


ロシアの国営メディアによりますと、チュルキン氏は、ニューヨークにあるロシアの国連代表部で執務中に心臓発作を起こして突然倒れ、病院に運ばれましたが、亡くなったということです。


ロシア大統領府は、プーチン大統領「外交官としての専門性と才能を高く評価していた」として、チュルキン氏の遺族に哀悼の意を伝えたとしています。


チュルキン国連大使が急死したことについて、国連では、行われていた会議を中断して、各国の代表が突然の死を悼む発言をしたあと、全員が起立して、黙とうをささげました。


フィジーの外交官出身のトムソン国連総会議長は「深く悲しんでいる。ロシアと国連は真の友と偉大な知性を失った」とするコメントを出しました。


また、アメリカのヘイリー国連大使は声明を発表し、アメリカとロシアの立場は必ずしも一致してこなかったが、彼が卓越した力量で国益を擁護してきたことに疑いの余地はない」として追悼しています。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170215#1487155313
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170214#1487069112