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報告書をまとめたのは国連の人権理事会が設けた、専門家で作る国際調査団で、去年7月から12月にかけてのシリア北部アレッポの人道状況を調べました。


アレッポ東部は当時、反政府勢力の最大の拠点で、12月下旬にアサド政権側が制圧するまで激しい戦闘が行われましたが、報告書ではアサド政権の軍が人道支援物資を運ぶ国連などの車両を故意に空爆したほか、ロシア軍とともにすべての病院に攻撃を加えたとしています。


一方、反政府勢力も政権側の攻撃を避けるため、市民をいわゆる人間の盾にし、さらに政権側の支配地域で兵士と市民を区別せず、無差別に攻撃したとしています。


このため、報告書では、それぞれが市民や非戦闘員の保護を定めた国際人道法に違反する戦争犯罪に犯したとしていて、国際社会に対し、さらなる調査を行い責任を追及すべきだと指摘しています。


スイスのジュネーブで記者会見した調査団の代表は「市民や非戦闘員が巻き添えになっただけでなく、標的にもなっていた。この報告書が戦争犯罪の追及に役立つことを願っている」と述べました。

http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170301#1488366372
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170226#1488105857
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170224#1487933854
http://d.hatena.ne.jp/d1021/20170223#1487847144