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シリアでは6年前に民主化を求めるデモが拡大して、アサド政権と反政府勢力の間の内戦へと発展しましたが、最近ではロシア軍の支援を受けるアサド政権が、北部の主要都市アレッポを完全制圧するなど軍事的に優位に立っています。


ホワイトハウスのスパイサー報道官は31日、記者会見で「アサド大統領については、政治的な現実を受け入れなければならない。今は過激派組織IS=イスラミックステートを倒すことに集中する必要がある」と述べました。これに先立ち、30日にはアメリカのヘイリー国連大使がメディアのインタビューに対し、アサド大統領の退陣は優先課題ではないという考えを示したほか、ティラーソン国務長官も「シリア国民が決めることだ」と発言していました。前のオバマ政権はシリア内戦の終結に向けては、アサド大統領の退陣が欠かせないと強く求めてきましたが、トランプ政権はロシアとの協力も模索しており、一連の発言はシリア政策を転換した可能性を示したものと受け止められています。