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アップルは5日、アメリカ西部カリフォルニア州でIT業界の開発者向けのイベントを開き、ノートパソコンやタブレット端末などの最新の製品に続いて、人工知能を搭載する小型のスピーカーを初めて発表しました。


スピーカーは高さはおよそ17センチの円筒型で、スマートフォンなどでも使われているアップルの人工知能が搭載されています。内蔵する6つのマイクで声を拾うことから、話しかけるだけで音楽を再生したりニュースを聞いたりできるほか、ネット経由で部屋の照明やエアコンなどを操作することもできます。


価格は349ドル(日本円で3万8000円余)で、アメリカなどの英語圏ではことし12月に、日本では来年、発売する予定です。


人工知能を搭載するスピーカーは、アマゾン・ドット・コムなどIT大手がすでに販売を始め、その手軽さから人気が広がっていて、2020年の世界の市場規模は現在の6倍に当たるおよそ2300億円に拡大するという試算もあります。


アップルのティム・クックCEOは発表会で、これまで革新的な製品で音楽の世界を変革してきたとしたうえで、「家庭での音楽の聞き方を変えていきたい」と述べ、追い上げに自信を示しました。

人工知能を搭載した小型スピーカーは、2014年にアマゾン・ドット・コムが初めて発売しました。「アレクサ」という人工知能の愛称をスピーカーに呼びかけると反応し、話しかけるだけで音楽やニュースを聞いたり、検索したりすることができます。アメリカでは自宅の部屋や台所などに置いて使われることが多く、アメリカの証券会社の試算では、これまでに国内で1100万台が販売されたと見られています。


このほかグーグルも去年11月、「グーグルホーム」と呼ばれる小型スピーカーを発売したほか、先月にはマイクロソフトも参入を発表しましたが、アメリカの調査会社によりますと、利用者ベースの市場シェアはアマゾンが71%を占め、24%のグーグルを大きく引き離しています。


各社がこの分野への参入を急ぐ背景には、搭載する人工知能がスピーカーにとどまらず、さまざまな家電やIT機器にも搭載でき、市場の拡大が見込まれていることがあります。


先行するアマゾンは、すでにアメリカの自動車メーカーのフォードや韓国のLG電子と提携し、人工知能を搭載した自動車や冷蔵庫を共同開発しています。


音声での操作はキーボードやマウス、タッチパネルに続く新たな操作の手段として普及すると見られ、各社は利便性の高い機能の開発を競っています。