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シリアのクルド人勢力を主体とする「シリア民主軍」は6日、過激派組織ISが首都と位置づけるラッカの近郊で記者会見を開き、制圧に向けて最終的な作戦を開始したと宣言しました。


シリア民主軍に対しては、アメリカが武器を供与しているのに加え、ISの拠点などへの空爆を行って進軍を支援しています。


広報責任者のタラル・スロ氏は「アメリカ主導の有志連合と連携する作戦計画が仕上がり、部隊の士気は高い」と述べ、ラッカの東西と北側から市内に向けて攻勢を強めることにしています。


作戦に先立って、シリア民主軍は上空からチラシを投下して住民に避難や警戒を呼びかけていましたが、ISは他の都市と同様、住民を人間の盾にしながら反撃を続けるものと見られます。


シリア国営通信や内戦の情報を集めているシリア人権監視団は、避難をしようとしていた住民が有志連合によるものと見られる空爆に巻き込まれて死亡したと伝えており、人口が密集する市街地に戦闘の場が移れば、より多くの犠牲が出ることも懸念されています。


シリアのクルド人勢力を主体とする「シリア民主軍」は6日、過激派組織ISが首都と位置づける北部のラッカ制圧に向けて最終的な作戦を開始したと宣言し、アメリカ主導の有志連合の空爆支援を受けて、ラッカを取り囲みながら部隊を進めています。


このうちラッカ市の東部のマシュラブ地区では、シリア民主軍がISの検問所や建物を次々に占拠しました。ただ、この地区では、ISは2週間ほど前に住民を退去させて道路や建物に仕掛け爆弾や地雷などを設置し、戦闘員も撤退していたということです。


ISは「首都」としての機能が集まる市内中心部に戦闘員を集め、住民を「人間の盾」として周到に反撃の準備を進めているものと見られ、シリア民主軍と有志連合にとっては、いかに住民の安全を確保しながらISを追いつめていくかが課題になります。