欧州に難民や移民10万人超 イタリアで急増 #nhk_news https://t.co/HZjGrDMjCV
— NHKニュース (@nhk_news) 2017年7月5日
国連は、ことし、アフリカや中東などからヨーロッパに渡った難民や移民の数が4年続けて10万人を超えたことを明らかにし、イタリアに渡る難民や移民が急増していることから、EU=ヨーロッパ連合の各国に受け入れの分担を求めています。
国連のIOM=国際移住機関は4日、アフリカや中東などから地中海を渡るなどしてヨーロッパにたどり着いた難民や移民の数が、今月3日の時点で10万人を超えたことを明らかにしました。
去年の同じ時期よりはおよそ半分に減っているものの、10万人を超えるのは4年連続で、ことしは特にイタリアに渡る難民や移民が20%近く増えています。
イタリアの当局によりますと、海を渡ってきたボートから救出される人の中には、低体温症や栄養失調の症状が見られたり、銃撃でけがを負ったりしている人もいるということです。
イタリアのジェンティローニ首相は3日、ローマ市内で演説し、「われわれは受け入れに対応するため、総力を結集している」と述べました。
また、国連はEU各国に対し、難民や移民の受け入れを分担するよう求めています。
ただ、イタリア外務省は4日、隣国オーストリアの政府が、国境での検問を強化し難民や移民の受け入れを制限しようとしているとして、イタリア駐在のオーストリア大使を呼び出して説明を求めるなど、ヨーロッパで難民や移民の受け入れをめぐる対立が再び浮き彫りになっています。