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大巡礼は毎年8月から世界中のイスラム教徒がサウジアラビアのメッカを訪れる重要な行事ですが、去年、イランとサウジアラビアが国交を断絶したことなどからイランからの巡礼者の参加が中断され、外交問題に発展していました。


両国はことし3月になって政府間の協議でイランからの大巡礼への参加を再開することで合意し、中断以来、最初となる巡礼者が31日、首都テヘランの空港からメッカに向けて出発しました。


イランからはことし9万人近くの巡礼者がメッカを訪れる見通しで、現在も国交を断絶した状態が続く両国が抱える懸案の1つが解消されたことになります。


しかし両国は内戦が続くシリアやイエメンへの対応をめぐっても鋭く対立していて、両国の関係改善にどこまでつながるのか注目されます。