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これは中国国営の新華社通信が29日夜、伝えたもので、それによりますと、中国共産党による調査の結果、前の重慶市のトップだった孫政才政治局委員は在任中、職権を使って他人に便宜をはかり巨額の賄賂を受け取ったということです。


これを受けて中国共産党は29日開かれた指導部の会議で、孫氏の党籍の剥奪と司法手続きを進めることを決定しました。


孫氏は5年前に49歳という異例の若さで指導部のメンバーにあたる政治局委員に選出され一時は習近平指導部の次の世代のリーダー候補として党の最高指導部に入る可能性も指摘されました。しかし、ことし7月、重大な規律違反の疑いで調査を受けていると発表され、重慶市のトップの後任には習近平国家主席に近いとされる陳敏爾氏が就任しています。


現職の政治局委員の党籍が剥奪されるのは習近平指導部になって初めてで、来月18日から開かれる共産党大会に向け、習主席が人事を主導する姿勢を改めて示したものとも受け止められています。